HIROSHIMA GOOD THINGS

HALムスイの無水鍋

from

広島県安佐南区長束

羽釜から進化した、日本初のアルミニウム鋳物鍋。

無水鍋は1953年に広島で生まれた日本初のアルミニウム鋳物鍋だ。ルーツは現在世界でも他に類を見ないアルミ鋳造技術で国内外の自動車パーツを手がける広島アルミニウム工業株式会社の前身で、大正10年(1921年)創業の田島倉造商店によって製造されたアルミ製の羽釜「ミササ印の羽釜」に遡る。軽くてよく火が通るその羽釜は、当時の台所の熱源であったかまどと相性が良く人気を博した。やがて熱源はかまどからガスコンロへと変化。そこで、ガスでも羽釜と同じくらいに美味しいご飯が炊けるようにと「キング印 無水栄養鍋」として第一号が誕生したというわけだ。現在はIHヒーターに対応するモデルも開発され、無水鍋の販売を専門に行う株式会社HALムスイが設立された。

暮らしの道具としての普遍的な魅力。

60年以上も愛されるロングセラー商品なので今さら説明不要かもしれないが、無水鍋の何がそんなに良いのかということをお伝えしておく。まず名前にも冠している「無水」調理について。高い熱伝導率と保温性、優れた密閉性により、余分な水を加えずとも食材から出る水分・油分を活かして調理が可能。水を加えないことで素材に含まれているビタミンやミネラルなどを逃さず、素材本来のうまみをしっかり引き出すため、少ない油と調味料で美味しく仕上がる。誕生当時の「無水栄養鍋」という商品名は、栄養を逃さないというところからきているわけだ。さらにすごいのは、炊く・蒸す・煮る・茹でる・焼く・炒める・揚げる・天火と、1鍋8役もの調理法に対応できること! そして60年前からほとんど変わらないこのシンプルなデザインは、アルミ特有の凛とした美しい立ち姿でキッチンの景色をちょっと素敵にしてくれることだろう。

素材本来の美味しさを引き出して栄養を逃さず健康的、多彩な調理法に対応できてデザインも良い。暮らしの道具として普遍的な魅力をこれほどたくさん併せ持っているからこそ、無水鍋は長きに渡り愛され続けるのだ。

株式会社HALムスイ

〈本社〉
広島県広島市安佐南区長束三丁目44-17-8
TEL:082-239-1200

ページトップへ